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2016年4月2日土曜日

3/31 都立学校卒業式 不起立者処分に抗議集会

■都立学校の卒業式が終わりました。3月31日に不起立者に対する処分の発令があり、午後、抗議集会を水道橋の全水道会館で行いました。被処分者の会の近藤徹さんからの報告です。

◆卒業式処分抗議集会開かれる
「戦争への道」を許さず処分撤回まで闘う誓いを新たに

3月31日、被処分者の会などで構成する五者卒入学式対策本部が主催して「卒業式処分発令抗議・該当者支援総決起集会」が都内水道橋の全水道会館で行われました。
都教委の都立高校教職員3名の懲戒処分発令に怒り、集会には、会場からあふれるほどの80名余の原告・支援者らが結集しました。
今次卒業式で「君が代」斉唱時に起立せず処分(戒告)されたKさん、Yさん、都教委の事情聴取が行われたが未だ処分発令のない特別支援学校のTさんらと思いを共有して怒りと共に闘う決意に満ちあふれる集会となりました。

主催者の五者卒入学式対策本部から



今年の卒業式を巡る状況の報告があり、都教委は「教員の職員会議での発言の記録、報告」「職務命令書の渡し方、時期」「(在校生・卒業生の)送辞・答辞の管理職による事前確認」「年次休暇の時期変更権の行使」などについて、事細かにの校長に指示して指導と称して締め付けを強めていること、人事部職員課が被処分者を3年間もの長期に亘り監視するため校長に「実績・行動記録報告書」の提出を求めていること(15年10月6日付「通知」)、校長が被処分者を担任にさせない都立高校の現状、などが述べられ、最後に「日の丸・君が代」強制反対の闘いは、「戦争する国」への流れを食い止める闘いである、と結びました。

参加した加藤弁護士からは、「13年間の粘り強い闘いが、東京の異常な教育行政を止めるため、世論を広げ、少しづつ状況を変えてきている」との発言もありました。



卒業式被処分者のYさん(処分2回目)は、「思い悩んだが『君が代』斉唱時に立っいられず座った。侵略戦争のシンボル『日の丸・君が代』に屈するわけにはいかない」ときっぱり。
Kさん(処分3回目)は、「10年間担任になれなかったが、担任になれた入学式(2013年)に続き、今回も起立できなかった。起立・斉唱強制は『江戸時代のキリシタンの踏み絵』のようなものだと都教委の役人も認めているようだ。」と述べ、「戦争への危険な流れに屈するわけにはいかない」と結びました。
特別支援学校のTさんは、「24日の卒業式で起立せず、25日に事情聴取を受けたが、まだ処分の発令がない。昨年まで戒告3回、減給1月6回の処分を受けたが、より重い処分にならないようご支援を」と訴えました。