●1月22日(木)の都教委の傍聴記・根津公子の報告です。
◆事務方は丁寧な提案を!教育委員はまともな論議を!
教育委員会の組織を「6人の委員」から「教育長及び5人の委員」へ改定する。来年度から首長が直接任命する教育長をトップとし、首長の権限を強化した教育委員会に衣替えすることに伴う条例の改定。 教育委員会の組織を「6人の委員」から「教育長及び5人の委員」へ改定する。
教育長の給与は任命権者(首長)が決め、退職手当の支給は3年の任期ごとに行う。(略)
首長から任命されるだけでなく、給与も首長に決められ、退職金も3年ごとにもらえる新「教育長」。首長の望む教育行政に血道を上げることになるのは間違いない。
石原都知事2期目の2003年から、知事のお友達である横山教育長が東京の教育を破壊した。現行の教育
委員会制度でもこれだけの悪行をしたのだから、改定教育委員会制度ではどうなるのか。大勢が声を上げていかねば、と思う。
▼議題
議題は①一般職非常勤職員の任用等に関する規則他4件の制定について ②地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律の施行に伴う条例改正についてが5件 ほか。報告は③平成26年度東京都教育委員会児童・生徒等表彰について ④平成27年度教育庁所管事業予算・職員定数等について。懲戒処分も報告にあがっていた。
◆根津さんの報告の最後の部分
今日の議案は1号議案から始まるのではなく、6号議案から始まって19号議案となっていた。1~5号議案はどこに行ったのか。初めてのことであり質問したかったが、それをすれば「議事妨害」とされて傍聴の権利を奪われるので、わからないままじっと我慢するしかなかった。進行役の木村委員長もしくは担当所管である教育政策課は、この理由を説明すべきであった。
これらすべての議事にかかった時間は1時間弱。この時間で論議できるはずはなく、定例会は実態として事務方の提案を承認する機関となっている。事務方は丁寧な提案を、教育委員は事前に調べ、論議をしてもらいたい。首長の権限が無限大になる来年度からの教育委員会において、今のままの教育委員の姿勢では首長の提案・意向に意見できないのではないか。
全文
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http://www.labornetjp.org/news/2015/0122nezu