■9月10日(水)、水道橋の研修センターで今年の入学式で減給10分の1、6ヶ月の不当処分を受けたIIさん(F高校)への都教委による「再発防止研修」が行われました。センター前には都教委への抗議とIIさんを激励しようと70名ほどが集まり、都教委包囲ネットも旗をもってかけつけました。(包囲ネットK報告)
朝の抗議行動
9時から「被処分者の会」の司会で、集会と都教委への再発防止研修の中止を求める申し入れが弁護士、被処分者や諸団体から行われました。都教委は例のごとく正面玄関に10人を越える職員を配置し,応対した職員は、相変わらず何を問うても「上司に伝えます」の一点張り。
怒りのシュプレと激励の拍手の中、IIさんはセンターへ。
ここでいったん解散。でも、これもいつものことですが、研修が終わる11時過ぎまで、何人かが玄関前でIさんの激励を続けます。
福嶋さんは「私への「授業してたのに処分」=研修を受けずに、本来の業務である授業をしていたら処分されてしまった」ことが取り消されたことを都教委職員なら知らないはずはない」と警備の都職員に真摯に語りかけ、謝罪もせず話し合いにも応じない都教委の不当性をきっぱり批判しました。福嶋さんの発言に対して、ふてぶてしく知らん顔の職員が多い中、新顔の職員がうなだれながら聞いていました。
「研修」を終えて
11時過ぎに再び正面玄関前にみんなで集合して再度の集会。包囲ネットからも「10・3行動」の呼びかけをしました。研修は20分に終了する予定でしたがIさんが出てきたのは40分過ぎ。勤務時間中のため、残念ながらIさんから直接研修報告の発言をうけることはできませんでしたが、都教委は例のごとく何度も同じ質問と「お説教」を繰り返し、最後に「再発防止の誓い」をせまったのでしょう。
Iさんは、「現在公判中でこたえられない」と突っぱねたようです。
学校でのホームルームへ急ぐIさんを送りだし、集会参加者は、都教委の横暴を許さず、決して被処分者を孤立させることなく共に闘うこと、10月17日の田中さん(板橋特別支援学校)に対する「再発防止研修」時に再度結集することを確認し、約3時間に及ぶ抗議・激励の行動を終えました。(K)
追)Iさんに対する「研修」の内容(被処分者の会・近藤徹亨さんから)
「研修」では
1.服務事故の経過・事実をどう思うか、と繰り返す。→裁判・人事委員会審理で係争中の該当者に都教委の認定した経過・事実を押しつけようとして何度も繰り返す。そもそも経過・事実が係争中であることを理解しているのか。
2.地方公務員法に基づき職務命令に従え、と繰り返す。→そもそも職務命令が違憲違法であると裁判・人事委員会で係争中であることを理解しているのか。
3.「国旗・国歌」の指導は学習指導要領に基づく教員の責務であり、教育課程を適正に実施せよ、と繰り返す。→教員は「日の丸・君が代」を生徒に強制する先兵になれ、ということか。
こんな内容で、教員の最も大事な「責務」である授業をさせずに「研修」を命令しているのです。皆さん、許せますか。
★TSさんの再発防止研修抗議行動と当日の時程★
10月17日(金) 該当者:TSさん(I特別支援学校)
場所:都教職員研修センター前
(JR水道橋東口、都営水道橋、都立工芸高校隣)
時間:9時 集合・行動開始
9時10分 弁護団申し入れ
9時20分 該当者(受講者)入場、激励行動
11時30分頃(予定)研修終了後、該当者激励行動
呼びかけ:被処分者の会