■5月9日(木)に午前10時~午後4時まで、河原井・根津2007年「君が代」不起立処分取消訴訟(河原井:停職3ヶ月 根津:停職6か月)がありました。根津さんからその報告が届きましたのでアップします。
◆根津さんから
長時間の尋問を傍聴してくださった皆さま、ありがとうございました。また、駆けつけてくださったのに、傍聴できなかった皆さまには、本当に申し訳なく思っています。
尋問は私たちの処分案を決めた都教委職員課長江藤氏(今は中央卸売市場市場政策担当部長)と原告2人について行われました。江藤証言からは都教委が十分検討もせずに累積加重処分を機械的に乱発したことが浮き彫りになりました。
◆都教委職員課長江藤氏(現在は中央卸売市場市場政策担当部長)の証人尋問
★江藤さんに対する尋問はして最初に都教委側が、次に河原井・根津さん側の弁護士が行いました。
江藤氏が証言したこと、そこからわかったことは――。
1)「君が代」不起立は(体罰などの)他件とは異なる重大な非違行為だから、職員課長を先頭に組織として処分審査にあたった。
2)累積加重処分は当然。停職6か月の次は免職しかないとかは考えずに、その前年停職3ヶ月だった根津に停職6ヶ月を決定した。
3)この処分を決める時点で出されていた予防訴訟地裁勝訴判決も北九州ココロ裁判の減給取り消し判決も考慮せず、考慮したのは「不起立の教員がいる」との都民からの指摘のみ。昨年の1・16最高裁判決は「教育庁から異動したので読んではおらず、きょうの証言のために一読した」と平然と言いました。
4)根津の不起立処分が減給6ヶ月処分からスタートしたことについては、「私はその時点ではこの任に当たっていなかった」と、自分とは関係のないことのように言いました。減給6ヶ月から累積させて、停職6ヶ月処分を決めた自身の責任を全く感じていません。
★勉強もしない、誠意のひとかけらもない、無責任極まるこのような人を長とする組織で私(たち)の処分が決められたことを、これでもかというほどに見せつけられました。こんな奴らに停職処分を出されたのか!冗談じゃない!!と叫びたかったので、それは本人尋問の時にことばで述べました。
このひどい事実を広く知ってもらいたいです。
★午後は河原井、根津の証人尋問でした。割愛します。
次回裁判は8月19日(月)