◆最初に、高嶋伸欣(琉球大学名誉教授)さんの記念公演がありました。
題名は少し長いのですが以下の通りです。
『蘇(よみがえ)る「教育勅語体制」と「日の丸・君が代」強制を迎え撃つ ~洗脳教育を教材にし、無力化と反転攻勢の力量育成をめざす~』
・高嶋さんは、最初に「18歳選挙権」問題と「主権者教育」について触れ、憲法第16条に
「何人も、・・・平穏に請願する権利を有し、何人も、かかる請願をしたためにいかなる差別待遇も受けない。」という事を紹介し、「何人」ということは、中高生にも外国人でも「請願権」がある、という事をきちんと書かれた教科書がない、と述べました。
・そして、「洗脳教育」を払拭する取り組みの準備として、「主権者教育」として、「請願権」理念の学習と「請願権」行使体験の実践学習があることを強調されました。
・そのうえで、
<君たちが使わされている教科書は内容に誤りがある。そうした誤りのない教科書を選ぶように学校側に要望しよう!
また正しい内容を教えてくれるように学校側に要望しよう!
学校も公的な役所の一つであるのだから、そうした要望を文書で提出すると、学校はそれへの誠実な対応が「請願法」で義務づけられている。
中学生・高校生の皆さん、正しい学習ができるように自分でも行動しよう!>
というような呼びかけのチラシを、校門前で配布するのも効果的と思われる。中学・高校生自身に批判力の定着、底力の育成を目指したい。と述べました。
・その後、いかに現在「洗脳教育」が進んでいるかについての具体的事例を数多く紹介されました。その中には、
・「旭日旗」についての無理解(それが再び加害者になる)、
・オリンピックは国と国の争いではない、しかし「国旗」を学ばせていること、
・文科省「教育課程課」が編集作成した『私たちの道徳』にある「江戸しぐさに学ぼう」については、「ねつ造」があることが指摘されても「『歴史的事実とは書いてない』として、訂正に応じていない」のです。
・要するに、<洗脳教育を教材にし、無力化と反転攻勢の力量育成をめざす>ということで、日本の「学校教育」は新たな段階(洗脳教育)に来ており、それに対し私たちが今後如何に闘うかということの問題提起でした。
◆その後、全国から多くの発言者が発言しました。ここではとても全部を紹介することは出来ませんので、どのような方々から発言があったかだけを紹介しておきます。
≪午前の部≫
(報告Ⅰ)東京の闘い
②被処分者の会から ・2017年被処分者
③被処分者の会から ・4次訴訟原告
④再雇用拒否撤回第2次原告団から
⑤河原井・根津解雇させない会より
⑥ビラまき交流実行委員会より
③被処分者の会から ・4次訴訟原告
④再雇用拒否撤回第2次原告団から
⑤河原井・根津解雇させない会より
⑥ビラまき交流実行委員会より
≪午後の部≫
ライブ演奏 (ジョニーHさん)「ABE IS OVER」の歌唱指導もしてくれました。(感謝)
(報告Ⅱ)
大阪の闘い(ここでは8人の方が発言しました)
(報告Ⅲ)
首都圏・全国・諸団体
①東京 再雇用拒否撤回第3次原告から
②千葉 千葉高教組「日の丸・君が代」対策委員会から
③神奈川 個人情報保護条例を活かす会・神奈川から
④埼玉 埼玉の高校現場からの報告
全国
①宮城
②新潟(発言は都合により午後の一番最初になりました)
・静岡 メッセージ
③愛知
④兵庫
⑤福岡
⑥佐賀
諸団体
①幼児教育問題
②小金井市議より
③医療の現場より
④自衛隊と教育
⑤「ひのきみ全国ネット」より
いずれも、現在の情勢とそこでの闘いを反映したものでした。
◆終了後、銀座デモに出ました。
東電前を通り、「原発再稼働反対!」「避難者への支援を打ち切るな!」などのシュプレヒコールを上げている時、道路の反対側に数十人の右翼が集まり、大音響でさかんに私たちのデモを妨害してきました。私たちは相手にせずデモを続けました。
銀座では「ABE IS OVER」を響かせました。
それほど大きな集会・デモではありませんでしたが、情勢に見合った集会・デモとなり、
これからの新しい闘いへの第一歩を踏み出せたと思います。
講演の高嶋さんを始め、参加・賛同などでご協力頂きましたみなさん、
大変ありがとうございました。
なお、24日午前、私たちは文科省交渉を、閉会中審査が行われている国会裏手の衆院第一議員会館で行います。