●都立高校卒業式ほぼ終了 不服従を貫いた教員の「事情聴取」に厳重に抗議
被処分者の会の近藤さんからの情報です。
今年の卒業式で、理不尽な職務命令に不服従を貫いた複数の教員に対して、都教委は3月13日及び3月21日にを都庁に呼び出し、事情聴取を強行しました。これに対して被処分者の会は、本人が指定する第三者の事情聴取への「立ち会い」を求め、「都教委の裁量で認めない」として拒否した都教委に対して現地(都庁第1庁舎35F)で断固たる抗議行動を展開しました。
●事情聴取は「見せしめ」「嫌がらせ」 その驚くべき実態
3月21日の事情聴取の様子は以下のようなものです。まさに「見せしめ」「嫌がらせ」です。
3月21日午後、都教委事情聴取には不服従を貫いた教員を支援して10名(被処分者の会事務局などが対応)が参加して「被事情聴取者」ともに都庁第1庁舎35階に行きました。
都教委の警備体制はものものしく、35階の廊下に7名、内5名が事情聴取中(1時間半以上)も立ちっぱなし。こちらが何を話しても言葉を発せず。まるで「ロボット」のようでした。
【主なやり取り】
☆相手責任者の職・氏名を尋ねる(事情聴取の時には職員用の名札をつけていない)が答えず。名刺も受け取らず。「答えません。○○先生に中でお話しします」。
☆事情聴取への第三者の立ち会いを求めるが、「都教委の裁量で認めていません。○○先生お入りください。」を繰り返す。
☆憲法31条の適正手続きの保障にもとずき、事情聴取への立会いを認めるよう求めましたが、相変わらず「都教委の裁量で、第三者の立会いは認めていない」との答えにならない答えを繰り返す。
☆○○さんが中に入った後、各人が警備の職員に、事情聴取が嫌がらせ・見せしめであること、10・23通達後の教育現場の荒廃、最高裁判決の内容、部下に責任を転嫁する石原教育行政の負の遺産であること、管理職のなり手がいないこと、こんなやり方(事情聴取)が教育庁の本来の仕事(教育条件の整備確立)に反する時間と労力の無駄遣いであること、などを話しかけましたが、全く応答せず突っ立っているだけ。
☆事情聴取をしたのは、人事部職員課○○管理主事(中で名乗る)、他に記録係1名、校長も同席。
事情聴取は1時間半以上の長きに亘る。まるで「拷問」。
●いくつかの特徴
☆事情聴取の際の都教委の対応がひどくなっていることを改めて痛感しました。
2012年1・16最高裁判決(減給以上の処分を取り消し都教委が一部敗訴)の前までは、事情聴取の都教委側の責任者は、職・氏名を名乗っていました(2004年、2005年に私が事情聴取に呼ばれた時には立ち会い要求の弁護士と名刺交換もしていました)。ところが同最高裁判決後一部敗訴したことを反省するどころか、都教委はかえって頑なになり、よりひどい対応になっています。
☆こちらの支援行動に過剰反応をしており、応答すら「してはいけない」との対応になっています。人事部の打ち合わせのマニュアル通りではないかと思えます。
☆ある学校の管理職の不起立の現認では、管理職が「回りに聞こえる」ような大きな声を出していたとのことでした。「厳粛さ・静粛さ」(都教委用語)を明らかに妨害していたとのことでした。
不当処分に対する抗議行動に参加してください。