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2016年9月25日日曜日

9/15 田中聡史さんの「再発防止研修」に対して抗議行動を展開

■昨日9月15日、3月卒業式で「君が代」斉唱時に起立せず減給処分を受けた田中さん(特別支援学校教員、四次訴訟原告・人事委審理請求人)を対象に、センター研修Ⅱと称して、「服務事故再発防止研修」が行われました。(近藤徹さんの報告です。)

◆抗議に40余名参加

時々雨が降る中、早朝8時過ぎから被処分者の会が呼びかける抗議・支援行動が東京・水道橋の東京都教職員研修センター前で展開され、40名を超える原告・元原告・支援者らが参加しました。大阪からも仲間が駆け付けてくれました。



































被処分者の会ら5団体が、同研修センター総務課長に抗議声明、要請書などを手交しました。
また、該当者の代理人として弁護団より平松真二郎弁護士が、「(研修が)憲法が保障する思想・良心の自由を侵害し、違憲・違法であり、即刻中止を求める」と申し入れました。同課長はいつものように要請・申し入れに正対せず、「上司に報告する」「研修は行う」との答えを繰り返すだけで、参加者の怒りをよびました。














◆6ヶ月も続いた人権侵害のイジメ―生徒の教育を受ける権利も侵害

田中さんは、4月15日に減給処分が発令されてから何と6ヶ月間、「再発防止研修」という名の下、都教委・校長の厳重な監視下におかれてきました(監視はこれからも続きます)。他の被処分者のセンター研修は2回ですが、田中さんだけは研修センターに呼び出しての「研修」が5回も行われました。田中さんをターゲットにしたイジメ、人権侵害です。
「繰り返し同一内容の研修を受けさせ、自己の非を認めさせようとするなど、公務員個人の内心の自由に踏み込み、著しい精神的苦痛を与える程度に至るものであれば、そのような研修や研修命令は合理的に許容される範囲を超えるものとして違憲違法の問題を生じる可能性があるといわなければならない」(2004年7月 研修執行停止申立に対する東京地裁決定 須藤典明裁判長)との司法の決定を無視して行われる「研修」は、今や憲法違反の違法なものであることは明白です。
しかもセンター研修は、学校の授業・教育活動に優先して強制され、生徒の教育を受ける権利の侵害でもあります。実際、都教委は学校の教育活動・授業計画は全く無視しています。例えば以下の通りです。

★6月15日の「所属校研修Ⅱ」では、TSさんが期日変更を求めたがセンターが拒否。当日の小学部3年の「買い物学習」に半数の生徒が行けず、学校で「留守番」となった。
★9月15日は、再来週の遠足を控え、校外で歩く練習をする予定であったが、期日変更が認められず、人手が少ないので職場の同僚に「申し訳ない」と言って研修に来さるを得なかった。
◆センター研修Ⅱの内容―まるで「犯罪者」扱い
今回のセンター研修Ⅱ(通称「まとめ研修」)の内容は以下の通りで、毎年各被処分者にほぼ同じ内容で行われています。
★被処分者1人を講師を含む研修センター職員4名、校長の計5名で取り囲んで行われる。トイレに行くときもついてくる。
★・研修センター幹部職員が、問いを発しながら「服務指導」と称し、職務命令、地方公務員法、学習指導要領などの説明、注意などを行う。「・・・するように」などと都教委の指導に従わせるのが目的。(40~50分程度)
★受講報告書の作成と「振り返り」(チェックマークを付ける)(30~40分程度)。各項目に反省を書かせ、都教委の指導に従ったことをチェックさせるのが目的。
★「研修部長訓話」と称して研修部長室に移動して、受講報告書の読み上げを強制し、研修部長が偉そうに「訓話」をする。(20分程度)
これでは教員としての誇りを傷つけるのみか、まるで「犯罪者」扱いです。許し難いものです。
2004年に再発防止研修が始まってから、これまでほぼ三百人が受講しましたが、このような弾圧に負けず、田中さんを含め、誰一人「反省」した人はいません。
研修を終えて出てきた田中さんは、職場の状況を報告し、「研修では毎回同じ質問を繰り返しおり、明らかに東京地裁決定に反している。教育行政としてすべきでない」などと改めて怒りを表明しました。被処分者の会は、今後も該当者の思いを共有して、粘り強く再発防止研修の中止を求めて闘っていきます。

▼大阪からの激励の挨拶
















▼「研修」を終えて報告する田中さん













◆集会の案内 

学校に自由と人権を!10・23集会
 憲法を変えさせない! 誰も戦場に送らせない!
 ―「日の丸・君が代」強制反対! 10・23通達撤回!―


●集会の日時・場所
 2016年10月23日(日)
  13時15分開場 13時30分開会 16時30分終了
  千代田区立日比谷図書文化館(日比谷公園内 日比谷野外音楽堂横)


●資料代 500円
集会の主な内容
 講演 「戦争できる国と教育」
    青井未帆さん(憲法学 学習院大学教授)
 特別報告 「『君が代』訴訟の新しい動きと勝利への展望」 
      澤藤統一郎弁護士(東京「君が代」裁判弁護団副団長)
 特別報告 「思いを語る―18歳選挙権、ヒロシマ、沖縄、憲法」
      東京高校生平和ゼミナール


●主催:10・23集会実行委員会(10・23通達関連裁判訴訟団・元訴訟団 14団体)


―賛同人・賛同団体になってください―
賛同金 個人:1口500円 団体:1口1000円 何口でも結構です。
振込先 郵便振替 【口座番号】00120-5-599413
【加入者名】「日の君」10月集会実行委員会

◆「日の丸・君が代」強制反対の裁判の傍聴をお願いします。
 ―お気軽にどうぞ―
★東京「再雇用拒否」第三次訴訟・控訴審第2回口頭弁論
  (東京高裁第5民事部。2011年再雇用拒否の損害賠償請求、原告3名)
  9月26日(月)
   13時30分開廷(30分前集合 先着順)
   東京高裁511号 報告集会:場所未定。追って連絡。

★東京「君が代」裁判第四次訴訟・第1回証人尋問
 (東京地裁民事11部。2010~13年処分取消請求、原告14名)
 10月14日(金)
  9時55分開廷~16時30分(9時30分集合、先着順 昼食休憩・入れ替え
あり)
  東京地裁103号法廷 内容:原告証人尋問 
  報告集会:ハロー貸会議室虎ノ門3F(徒歩5分 案内あり)
 
★東京「君が代」裁判第四次訴訟・第2回証人尋問
 (東京地裁民事11部。2010~13年処分取消請求、原告14名)
 11月11日(金)
  9時55分開廷~16時30分(9時30分集合、先着順 昼食休憩・入れ替え
あり) 
  東京地裁103号法廷 内容:原告証人尋問 
  報告集会:場所未定。追って連絡。