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2015年11月14日土曜日

11/7 業式等のビラまき交流会を開催

11月7日(土)、「11・7卒業式等のビラまき交流会」(主催:11・7卒業式等のビラまき交流会・実行委員会 呼びかけ:都教委包囲首都圏ネットワーク「ひのきみ全国ネット」・首都圏)が開かれました。
 交流会には、都内でビラまきをやっている以下のような団体の23名があつまりました。
 <学校と地域を結ぶ板橋の会> <練馬教育問題交流会> <「日の丸・君が代」強制に反対する大田・市民の会> <教育を考える多摩西部市民の会> <国立、子どもが主体になる学校行事を求める会> <東京都地域連合労働組合> <東京・山谷日雇い労働組合> <予防訴訟をひきつぐ会> <河原井さん根津さんらの「君が代」解雇をさせない会> <都教委包囲首都圏ネットワーク>

◆報告について
「自己紹介と経験報告」では、この間のビラまきの状況が紹介されました。
その中で特徴的だったことをいくつか紹介します。

★一つ目は、学校によりビラまきに対する対応がかなりまちまちになってきたということです。多くの学校では以前より対応が緩やかになってきました。
○これについて、練馬の参加者は報告の中で次のように述べていました。
「ビラまきをはじめると、必ず、校長もしくは副校長もしくは主幹とおぼしき教員が「やめるように」言ってくる。「子どもたちにまくな」と言う場合もあり、理由は「交通の邪魔だ」とか「生徒が動揺する」とか、あるいは理由もなく「配らないでください、配らないでください」と言い続けるとか千差万別。ただし、問い詰めると黙ってしまい、「通告しましたよ」と言い残して去っていくパターンが多い。 

○しかし、ビラを生徒に読まれては困るという姿勢が最近次のような形で現れるようになっているようです。
 ここ2、3年は回収箱を準備して、生徒に入れさせている。回収箱については抗議するとともに、最後には回収箱に入れられたビラを、私たちが回収するようにしている(もったいないから)。

★二つ目は、最近の傾向として、いわゆる「進学校」の生徒たちのビラの受け取りが悪くなったということです。多くは、かつて生徒会やPTAも「日の丸・君が代」強制反対で
立ち上がった学校です。これらの学校ではその後教員も生徒も受験第一の体制になっているのではないか、ということでした。
それに比較し、いわゆる「底辺校」の生徒のビラの受け取りがよいということでした。
(ちなみに、千葉などでは生徒会が活発だった学校から人事で組合員を追い出し、受験指導に力を入れた結果、生徒会活動も不活発になりました。)

また、生徒の中にはビラまきに対して好意的に捉え、ビラをもって記念写真を撮ったりする生徒がいる一方、ビラまきに抗議してくる生徒もいるということでした。

★三つ目は、教職員のビラの受け取りが非常に悪くなったということでした。
ある現場教員はその理由について、「職場では組合活動がやりにくくなり、業績評価などで目をつけられ、競争させられ、バラバラになり、教員間の信頼関係も揺らいでいるから」
と述べていました。
教員に対する「政治的中立性」(という名の「政権批判禁止」)が出てくればさらにこの傾向は強まると思われます。ビラを読むことさえ監視される学校になりつつあります。

★四つ目は、保護者のビラの受け取りは概して良いが、中には毒づいてくる保護者もいるということでした。

★五つ目は、警察の対応です。全体としては以前に比べ緩やかになってきたのですが、中には管理職が警察を呼び執拗に妨害してくる学校もありました。
ビラまき参加者がある学校で聞いたところ、「都教委にそうしろと言われたから連絡した」ということです。都教委がそのような指導をしていることは明らかです。ビラまきという当然の市民の権利を、彼らは警察権力により弾圧しようとしているのです。
ただ、こうしたことに対し、
大田区では東京南部法律事務所の弁護士たち(この春は6人)が毎年ボランティアで監視活動を続けてくれているとのことでした。

★ところで、今年度は「戦争法」が強行採決され、まさに、「日の丸・君が代」が戦争に直結する時代になってきました。
また来年の参院選からは18歳になった高校生たちにも選挙権が与えられます。
交流会ではこのことも話合われ、ビラまきは、「卒・入学式の時だけではなく、恒常的に追求していく必要がある」ことが確認されました。
これについては、多摩西部地区などではすでにこの秋の高校の文化祭でビラをまいた、ということが紹介されました。

★なお、交流会では何種類かのビラが紹介されました。
そして、対象と内容を吟味し、「いかに取りやすくわかりやすいビラを作るかが大事だ」
ということが話されました。

今回、初めてこのような交流会を持ちましたが、意義のある交流会だったと思います。

なお、この取組中に、<10・23通達の撤回を求め、教育の反動化に反対する元教育庁職員の会>(現在でも都庁でビラまきを続けておられ、今年は、「『日の丸・君が代』の強制 マスコミへの言論弾圧 どちらも戦争への道」、というビラを都庁前でまかれています)
とも連絡がとれ、今後連帯していけると思っています。