■5月13日(火)に入学式の「君が代」不起立で不当処分された2人の教員に対する「再発防止研修」が行われます。被処分者の会の近藤さんからの連絡をアップします。
東京都教育委員会は入学式で不当にも処分された2名の都立学校教員(都立高校1名、特別支援学校1名)を対象に5月13日に「服務事故再発防止研修」を強行しようとしています。 被処分者の会は、13日当日、早朝8時20分より現地(都教職員研修センター前)で、「再発防止研修抗議・該当者支援行動」を行います。緊急ですが、一人でも多くの皆さんが駆け付けてくださるようお願いいたします。
◆再発防止研修に抗議し、被処分者を激励しよう!
早朝からの行動ですが、駆け付けてください。
★<緊急>入学式処分者対象・再発防止研修抗議・該当者支援行動
―被処分者イジメの再発防止研修反対!―
5月13日(火)
東京都教職員研修センター前
(JR・地下鉄水道橋 都立工芸高校隣)
8時20分 行動開始 抗議・激励行動
12時30分頃(予定) 研修終了後、該当者激励行動
*呼びかけ(主催)被処分者の会
●相手の挑発に乗らず整然と行動しましょう。
★今回同研修の対象となっている都立高校教員について都教委は、卒業式・入学式での「君が代」斉唱時に「上半身を傾けた姿勢」(処分説明書より)を「職務命令違反」であるとこじつけ、強弁し、他の理由などと合わせて、減給10分の1・6月の極めて重い処分を科しています(3回目の処分)。
特別支援学校教員について都教委は、不起立を「職務命令違反」「信用失墜行為」として卒業式に続いて減給10分の1・1月の重い処分を科しています(連続7回目の処分)。
都教委によるこれらの処分は、東京都の「裁量権の逸脱・濫用」であるとして減給・停職の処分を取り消した2回の最高裁判決(2012年1月及び2013年9月)の趣旨を無視するものであり、断じて許すことはできません。
◆精神的、物理的圧迫で思想転向を迫る―憲法違反の再発防止研修
これまで10年間、都教委は、毎年被処分者に再発防止研修を命令で受講させてきましたが、最高裁判決が減給・停職処分を取り消し機械的な累積・加重処分できないので、2012年度より再発防止研修を質量ともに強化して、「嫌がらせ・イジメ」(精神的・物理的圧迫)で抵抗を「根絶やし」にしようとしています。
その内容は、
1.研修の基本的内容を従来の「地方公務員法(服務規律)について」から「教育における国旗掲揚及び国歌斉唱の意義と教職員の責務について」に変更。
2.事前課題(受講前報告書)の作成を強要。
3.当日の研修時間を従来の120分から集合研修+個別研修の210分に延長。個別研修は一人一人別室に缶詰にして4人で取り囲む。
4.2ヶ月の長期に亘る所属校研修の導入。月1回程度、研修センター等の訪問指導あり。
5.上記所属校研修終了後2回目のセンター研修を義務付ける。
事前課題を含む今回の「研修」は、「繰り返し同一内容の研修を受けさせ、自己の非を認めさせようとするなど、公務員個人の内心の自由に踏み込み、著しい精神的苦痛を与える・・・ものであれば、そのような研修や研修命令は合理的に許容される範囲を超えるものとして違憲違法の問題を生じる可能性がある」との東京地裁決定(2004年7月)に反して、重大な憲法違反の疑いがあります。
安倍政権の下、解釈改憲による集団的自衛権の行使を容認によりこの国を「戦争をする国」にしようとする動き、「教育再生」と称する教育委員会制度・教科書制度改悪、道徳の教科化などの戦後の民主的教育の破壊が進行しています。学校での「日の丸・君が代」強制はこれらの動きと一体のものです。
こうした流れに屈せず、私たちは、愛国心押しつけに反対し、不当処分撤回、10・23通達撤回を求めると共に、再発防止研修に対しても監視、抗議行動を強化し、あくまで中止を求めて粘り強く闘っていきます。
◆各裁判の傍聴もお願いします・・・法廷に駆け付けよう!
*裁判所前の被処分者の会の緑のノボリ旗を目印に。
★東京「再雇用拒否」第三次訴訟第2回口頭弁論 (原告3名が頑張っています。)
5月15日(木)
15時 傍聴希望者集合(裁判所前で案内あり)
15時30分開廷(傍聴抽選なし・先着順)
東京地裁527号法廷
終了後報告集会(場所未定)
★東京「君が代」裁判第四次訴訟第1回口頭弁論(原告14名。東京地裁民事11部。3月17日に提訴していよいよ第1回弁論です。絶大なご支援を。)
6月11日(水)
13時30分 集合(裁判所前で案内あり)
14時 開廷
東京地裁527号法廷
終了後、報告集会(場所未定。追って連絡)★東京「君が代」裁判第四次訴訟第
1回口頭弁論
★東京「君が代」裁判第三次訴訟第16回口頭弁論(更新・最終弁論)
(原告50名。東京地裁民事11部。2010年3月に提訴して3年4ヶ月。いよいよ結審です。裁判官の交代で更新弁論と最終弁論を兼ねての法廷です。多くの傍聴支援を。)
7月18日(金)
14時40分(予定)傍聴整理券交付〆切(裁判所前で案内あり)
15時 開廷
東京地裁103号法廷
終了後、報告集会(場所未定。追って連絡)