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2018年11月13日火曜日

10・22 都教委包囲要請

10月22日(月)午後、「10・22都教委包囲要請行動」(主催:都教委包囲首都圏ネット)が行われ約41名が参加しました。(報告:渡部)






















初めに、都庁第一庁舎前歩道から都庁に向けて、「日の丸・君が代」強制・処分反対!」
「国威発揚の『オリンピック・パラrンピック教育』反対!」「自衛隊と教育委員会・学校との連携をやめよ!」「小池都知事の朝鮮人差別糾弾!」などのシュプレヒコールを上げ、その後、第二庁舎の要請会場に向かいました。

■入り口で最近強化されている入庁方式
(個人ごとに氏名などを書かせる)
入庁の仕方で、あらかじめ渡部さんと都庁の警備で打ち合わせていた一括入庁を都庁側が反故にしたためもめました。しかし、10階214会議室で行われた要請行動には、要請参加希望者全員の38名が参加しました。

■要請行動
我々に対応したのは、4月から代わった教育情報課のN課長と副課長(?)のTさんでした。


〇冒頭、庁舎入場の件に対する抗議が行われました。
昨年までは「代表者氏名+他何名」という形で入庁可だったのに、「どうして個人情報を書かせるのか。」「しかも民間業者を配置して。」「こんな事をすると二度と都庁に来たくなくなる。」「小池都知事は、『開かれた都庁』と言っているのではないか。」
などの声が参加者から出されました。

〇次いで、要請行動に移りました。
①最初に「都教委包囲首都圏ネット」からの要請文が出されましたが、項目は「1、10・23通達を撤回すること」から始まり、27にものぼるものになりました。これについて提出者は、「毎年都教委がおかしなことをやるからどんどん増える。都教委は都の教育をどんどん悪くしている」と述べました。
 また、国連自由権規約委員会の指摘(10・23通達に関する)について、「どうなっているのか」という質問については、都教委は「国から問い合わせがない」などと、他人事のように答え、結局何もしていないことが明らかになりました。
 また、15項目目の、朝鮮学校に対する差別的対応をやめ、補助金復活をしいう要請では、参加者から、「国連の人種差別撤回委員会からも、朝鮮学校の無償化についての勧告が出ているではないか」との声が出されましたが、何らの答もありませんでした。



②次に「『日の丸。君が代』強制反対予防訴訟を引き継ぐ会」からの要請が出されました。
 この中では「10・23通達撤回・処分撤回」など、9つの要請項目がありましたが、最後の9に、「オリ・パラ教育を口実とした生徒の動員や部活強化をやめること」と言うのがありました。
これについては、「ボランティアを生徒に強制することが無いように」という声が上がりましたが、課長は「自由は大事」などと言うものの、「その価値がわかるまで・・」などと答え、失笑を買っていました。
③次いで、1審、2審と勝訴し、この7月最高裁で敗訴した「再雇用拒否撤回を求める第2次原告団」からの要請(5項目)がありました。
この中では、3に「定年退職後の職を奪った原告の個々に対して説明し、謝罪すること」と言うのがありました。
提出者は、「都教委が最高裁で勝訴した時、私たちの主張が通った、などと述べているが、多くの新聞の論調はこの判決を批判している。また、都教委は 自分の負けが確定したときには、何のコメントもせず、謝罪もせずに、再処分までしている。おかしいではないか。不誠実な対応ではないか。」と追及しました。
④最後に、「河原井さん・根津さんらの『君が代』解雇をさせない会」からの要請がありました。ここでは、
 1、10・23通達の撤回・処分の撤回
 2、都教委の性教育への現場への介入への撤回
 3、オリパラ教育強制の撤回
が出されましたが、都教委は性教育で「学習指導要領」を強調しているので、次のような疑問が出されました。
「オリパラ教育は学習指導要領に載っているのですか」と都教委に質したところ、課長は、「距離と時間が分かれば速さが分かる」などと頓珍漢なことを述べ、これまた失笑を買いました。
 結局、都教委は、現場には「学習指導要領!学習指導要領!」と言いながら、自らは「学習指導要領」にも載っていないことを過労死寸前の現場に強制しているのです。
以上が要請の概要です。
今回の都教委包囲要請行動では、都庁入庁の閉鎖的・反都民的性格が明らかになるとともに、いかに、都教委が、「やるべきことはやらず、やるべきではない事ばかりやっている」
ということが、明らかになった要請行動でした。

■行動に参加された皆さん、ご苦労様でした。
そして、わざわざ千葉から車椅子で参加してくれ、的確な意見を述べてくれたたKさん、やT.T.さん、高齢ながら参加してくれた北村さん(92歳)、また、いつも参加して下さる山谷の皆さん、ありがとうございました。

最後に、再び都庁の外で、シュプレヒコールで抗議を行いました。暗くなっていました。



都教委包囲首都圏ネットワークでは、この後、来年2月の「総決起集会」の準備を進めていきたいと思います。