10月31日(月)、『学校に自由と人権を!10・23集会』の成功を受けて、「10・23集会実行委員会」主催による<都教委要請行動>(21名参加)が行われました。近藤徹さんの報告はアッブしました。渡部さんからも参加者の一人としての報告が寄せられましたのでアップします。重複部分は省略させていただきました。
215名署名の『請願書』を提出と要請
●1~8までの要請項目は略。近藤さんの報告参照のこと。
●代表の近藤徹さんの発言、
①「3」に関連して、この間都教委が何度も敗訴しているにも関わらず一切の責任を取っていないこと、
②この間、都の教育委員(6人)はすべて代わったにも関わらず、同じことを繰り返していること、
③都知事も、石原がやめてから3人目となり、小池都知事は「都民ファースト」「情報公開」と言っている、請願の「8」をしっかりやること、
を指摘しました。
とくに③に関しては、近藤氏は、これまでの請願等の扱い方として、半年に1回教育委員会定例会に(項目と数、いくつかの例)をまとめて提出している(4月~9月分、10月~3月分)だけであり、これでは全く教育員会に反映されない、ことを問題にしました。
しかし、それに対し教育情報課課長Y氏は、「やり方はこれまでと変わらない」と回答しました。また、「これまでと同趣旨の請願だから」とも言いました。
●そこで多数の参加者から次々と、以下のような声が上がりました。
・「すべてそういうやり方か」
・「石原都政の検証が必要では」
・「課長の主体的姿勢がないではないか」
・「そうしたやり方を見直して欲しいということだ」
・「なぜ、それができないのか」
・「現場教員だが、半年後の報告では卒業式が終わってしまう。同趣旨だから検討しないということか。しかし、この間、都教委は裁判で負けているではないか」
・「同趣旨というがこの10年以上同じものは何もない。裁判所の判決も変わってきている。思想信条の自由の侵害も認めるようになってきている。人間Yさんの回答が聞 きたい。テープレコーダーのような回答はやめてもらいたい」
・「再発防止研修も裁判所の決定で違憲・違法になると言われている。(にもかかわらずむしろ強まっている。)そうした判決などを教育委員が知っているのか疑問だ。」
・「一方的に都教委が決める事と言うが、それは僭越だ。任務放棄だ」
・「処分により卒業式の在り方そのものが変えられている。それまでは子どもたちが作った卒業式だった。それが出来なくなっている。どれだけ子どもに影響を与えていることか」
・「所管が出てこないのが一番の問題だ。小池都政になってもこれまでの通りとは」
●千葉からわざわざ車椅子で参加してくれたKさんも、
「いかに東京が異常かが分かった。裁判所から指摘されても同じ。一言で言えば傲慢で、
都教委には法律も憲法も三権分立もない」と述べていました。
しかし、Y課長は「やり方は変わらない」という以外、何ら新しいことは言いませんでした。要するに、都教委は小池都政になっても何にも変わっていないということです。
■Kさんの感想
13:30ころに都庁第2庁舎ロビーに到着。
14:30過ぎ、1階ロビーで21名の請願隊が結集して、10階の会議室へ移動、対応したのは担当課ではなく都教委情報課のY課長。
請願では、2003年の通達、その後の裁判での敗訴などについて、現東京都教育委員は理解していないので、教育委員会会議できちんと説明し審議してもらいたいと強調して訴えました。
しかし、都教委矢野克典情報課長は「同趣旨の請願として」「今までと同じように」「担当課に伝えます」という不誠実な答えを繰り返すばかりで、参加者からの厳しい声にようやく「努力します」と答えました。当該でもなく、都民でもない、隣県民のわたしも思わず「隣県民の外部の者から都教委の行いを見ていると『憲法・法律・三権分立』を無視した傲慢な教育行政を行っていると見えます。『学習指導要領に基づいて指導」していると言うなら、都教委は『裁判所から指導されている』ことの意味を理解できるでしょ。
矢野課長、あなたはえらいんですよ、担当課に事務的に文書を回すのがあなたの仕事ではありませんよ、担当課に自分の意見を添えて回してください」と発言しました。
千葉県教委もひどい対応ですが、都教委はもっとひどい状況なことを確認できました。
小池都知事の下、聞こえの良い教育大綱も定められるようですが、言葉が空中に浮いて実質を伴わないことになりそうです。当該の皆さんの今までを思うとはらわたが熱くなりました。